2014年夏から国内線でも機内WiFiが使える様になるそうだ! ((国内線においても「JALの新しい空 」が始まります – https://www.jal.co.jp/inflight/dom/new_seat/))
JALの国際線では去年の夏から機内WiFiが使える様になってすごく便利なんだけど、機内WiFiは主に2つの方法で航空機と地上とを結んでいるので紹介。
- Kuバンド帯を使った衛星による通信
Kuバンドという衛星通信でよく使われる周波数帯(12-18GHz)を用いて航空機と衛星、衛星と地球局(つまり地上)と結んでインターネット接続を可能にする方法。
この方式だと衛星に接続出来る範囲(要リサーチ)がかなり広いので、ほとんどのエリアをカバーすることが出来る。 ((ただ成田-ニューヨークでも3,4個の衛星をハンドオーバーしてるらしい – https://www.ituaj.jp/wp-content/uploads/2013/04/2013_05-3_spsky.pdf))
欠点としては衛星を経由するのでコストがかかる。(衛星の資源は限られてるからね)
そして地球局はあまり分散されていないので、インターネットネットワーク的に不効率な場合が多い。
例えばJALやトルコ航空などはT-mobile DEを地球局にしているので、日本の上空に居ても
[航空機]-[衛星]-[地球局(ドイツ)]-[日本のWebサイト]
みたいになって通信が非常に遅くなる。 - Air-To-Groundによる通信
これは衛星を使わずに航空機と地上を結びインターネット接続を可能にする方法。
簡単に言ってしまうと地上にアンテナを設置してそれと航空機が通信する感じ。
今回JALが提携したgogoはATG-4というネットワークを米国国内に展開していて、160以上の基地局を設置している。
航空機と基地局の間はEV-DO Rev.B(つまりCDMA-2000)で繋がっている。まさに携帯電話の電波を空に向けて出しているような方式。
これだと衛星を使わずに済むので、安価にネットワークを作ることができる。
しかし海上などでは基地局を設置できないのでネットワークを作ることが難しい。
今回JALがgogoと組んだので、てっきりATGでネットワーク組むのかと思ったのだが、中の人からリプライ貰ってどうもKuバンドで組むらしい。海や山が多い日本では基地局を設置するよりも衛星の方が良さそうですよね。 ((https://twitter.com/Gogo/status/394880907003580416))
どちらの方式にもメリット・デメリットがある。
アメリカのような国ではATGは良さそう。海が多い国では衛星。
飛行機に乗ってる間ぐらいしかオフラインになれないのにネット導入するとはむきー!!っていう話も非常に理解できるんですが、個人的にはネット有れば機内で暇にならないので早く導入してほしいなと思っています。
p.s.
ところで青い航空会社はいつになったら国際線に機内WiFi導入してくれるんだろう。。。
一応2013年の夏導入開始って話らしいんだけどね。。。げほげほ ((ANA国際線機内で、Wi-Fiサービスがご利用できるようになります – http://www.ana.co.jp/pr/12_0406/12-ana-onair0625.html))
あ、なんか特定の便ではロールアウトしてるって話も聞くけど中の人こっそりおしえてください。
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International License.